日本宗教研究諸学会連合運営委員会は、日本学術会議法改正案に対して反対の立場を表明し、国会に対しその内容の見直しを強く求めます。本改正案は、日本学術会議が2021年4月の総会にて提示した「ナショナル・アカデミーの5要件」を満たしておらず、また2024年7月の会長声明において示された「5つの懸念点」にも十分に対応していません。当委員会は、法案の修正を求めた2025年4月15日の日本学術会議総会における決議を支持いたします。
2025年4月25日
日本宗教研究諸学会連合委員長 島薗進
「ナショナル・アカデミーの5要件」
(a)学術的に国を代表する機関としての地位、(b)そのための公的資格の付与、(c)国家財政支出による安定した財政基盤、(d)活動面での政府からの独立、(e)会員選考における自主性・独立性
「5つの懸念点」
①大臣任命の監事の設置を法定すること、②大臣任命の評価委員会の設置を法定すること、③『中期目標・中期計画』を法定すること、④次期以降の会員の選考に特別な方法を導入すること、⑤選考助言委員会の設置を法定すること
「会長声明」
令和6年7月29日第12回日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会日本学術会議提出資料を参照
日本学術会議法案に関する緊急声明 | 日本宗教研究諸学会連合
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上記の日本宗教研究諸学会連合運営委員会による「日本学術会議法案に関する緊急声明」に賛同いたします。
日本基督教学会理事長
芦名 定道
日本基督教学会専務理事
岩野 祐介
学会誌『日本の神学』編集委員長
村上 みか