日本学術会議第25期新規会員任命拒否に関する声明文
2020年10月12日
日本学術会議の第25期新規会員について、同会議から推薦された105名のうち6名が、内閣総理大臣によって任命されなかったことが明らかとなりました。その後の政府の説明にも、明確な理由の開示はありません。6名の中には、日本基督教学会理事のキリスト教学の専門家が含まれておりました。
日本学術会議は、日本学術会議法第3条によって、「独立して」職務を行うことが定められています。日本基督教学会としては、この任命拒否が同法に違反しており、同会議の独立性と自律性が損なわれることによって、憲法23条が保障している学問の自由を脅かしていることを大変危惧しております。
日本学術会議が要望している通り、任命されていない方について、その任命されなかった明確な理由の説明と、速やかな任命を強く要望いたします。
日本基督教学会理事長
近藤 勝彦
日本基督教学会専務理事
茂 牧人
学会誌『日本の神学』編集委員長
西原 廉太
日本基督教学会理事会は、日本宗教研究諸学会連合の声明文に賛同し、理事会名での連記を承認いたしました。
日本宗教研究諸学会連合(http://jfssr.jp/)